牛 島 の 家

木ダボ接合ラーメン構造を採用した間取りの自由度が高い住宅です。

 この住宅は、秋田県立大学と民間の共同で開発を進めている『 秋田スギ 木ダボ接着接合ラーメン工法 』をメインの構造体として採用したモデル的な住宅で、母屋は、3間・2層のラーメンフレームを一部在来木造部分を挟んで3フレームづつ6フレームで構成している。
 各室の間取りは、このラーメンフレームの特徴を生かした開放的なプランニングとし、1階の居間から続く吹抜けは、2階の寝室・客間を含めた全ての部屋を1つの空間としてつないでいる。建具の間仕切を変えることで、居室を自由にレイアウトすることが可能になっている。
 1階には水廻りの処室と両親の寝室を設けており、車いすの生活に対応したフラットな床面として、台所の流し台も車いすでの使用が可能なよう、足下を開放した物を制作している。 また、各所に手摺を確認・立会の上取付けている。
 浴室の天井は、半分を天窓として、『湯船につかりながら星空を眺めたい』という施主の気望に答えている。
 このように開放的な空間構成が可能なラーメンフレームを使用することによって、将来の間取りの変更も視野に入れた、スケルトンインフィルな構成の住宅を完成することができた。