ルリタテハ Kaniska canace
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1992.8.10(太平山)
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ルリタテハもキタテハなどと同様に成虫で越冬し、早春には飛び出し、私の気をそそる。青黒い地に、前翅と後翅を貫くルリ色(水色)の帯を持っている。 裏は茶褐色で樹の幹に似た色をしている。花には見向きもしないで、クリ・ナラ・ヤナギなどの樹液を好む。九月ころ、元西小学校の裏山のシラカバや刈女木のクリにアカタテハ・キタテハ・スズメバチとともに樹液に群がって吸蜜しているのが艮く見られた。 採集も終わり、夏の夕暮れに西日のさす刈女木の山道を帰るとき、いつも同じ場所で、翅を広げて止まっているルリタテハがいた。他の蝶が近づくと、ものすごいスピードで追いかけていくが、しばらくたつと戻ってくる。他のチョウにもよく見られる占有行動である。 |