コムラサキ Apatura metis substituta
1996.7.14(刈女木)
雄の翅の表面が光を反射して、つよい青色に見える。見る角度によって消えたり光ったりして美しい。数匹のコムラサキの雄が、刈女木の山道の水たまりで吸水しり、飛んだりしているのを見かけたことがある。これが集団で乱舞したらどうなるだろうか。                         『蝶だ! おびただしい数の、吸水しているコムラサキだ! 青い炎の輪が私をとり囲んだ。羽の稲妻がひらめいては消えた。』(シュナック著・蝶の生活)
情景を想像するだけでもぞくぞくする。しかし、紫色に輝くのは雄で、雌は輝かず見劣りがする。飛び方は敏速であり、感覚も鋭敏で近づくとすぐに飛び立ち採集しにくい蝶だ。
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