ヒオドシチョウ Nymphalis xanthomelas japonica
1998.7.10(刈女木)
4月中旬、待ちかねていたヒメギフチョウの採集に出かける。ヒオドシチョウが太陽の日ざしを翅いっぱいに受け、枯れ葉の上で日向ぽっこしている。次の日も、同じ場所で日向ぽっこしている。ぐっと親しみを感じて声をかけたいくらいだった。                             5月上旬にエゾエノキの枝の先端で卵を見つけ飼育してみた。百匹ぐらいの幼虫が孵化した。六月中旬に羽化したが、翅の地色が緋絨(ひおどし)のように赤い。ヒオドシチョウの名前の由来も納得できる。梅雨の頃に出現するが、夏のひととき平地から姿を消す。
 次へ     戻る