モンシロチョウ (シロチョウ科)  Artogeia rapae crucivora
1993.9.19(川原田)
昨年(H.10)春の訪れが早く、4月3日に、川原田の別荘をモンシロチョウがふわふわ飛んでいた。成虫で越冬するチョウは別として、春一番先にお目にかかるのはモンシロチョウである。4月中旬には畑の上を盛んに飛び回っている。九州では2月下旬、関東地方では3月末、そして4月中旬には羽後町と、モンシロチョウは春の訪れとともに発生する蝶と言える。『「ちょうちょうちょうちょう菜の葉にとまれなのはにあいたら桜にとまれ」歌では菜の葉、すなわちアブラナの葉にとまれと呼ぴかけているのだが、その葉に用のある蝶といえぱ、まずモンシロチョウと断定してよいだろうと思われる。しかし、モンシロチョウがサクラの花を訪れるのは見たことがない。最も好むのはダイコンの白い花である。だから、アブラナにあいたら今度は桜に止まれ、と命令するのは、話がちと無理というものである。』 奥本大三郎(虫の春秋) 理屈はともかく誰でも一度は口ずさんだことのある懐かしい童謡であり、一番親しまれている蝶である。
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