ミヤマカラスアゲハ Papilio maackii |
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1999.5.20(飼育)
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数年前に、50cmぐらいのキハダの苗木をもらい植えた。成長が早く今では5m以上になった。このキハダに毎年のようにアゲハが訪れ産卵する。ところが去年の8月末にミヤマカラスアゲハがやってきて梢のほうで翅を半開きにして小刻みにふるわせながら腹部を曲げ産卵しているのを見つけた。産卵した場所を根気よく探して12個の卵を見つけ、飼育したら9月には全部蛹になり、翌春に羽化した。 この写真は羽化したばかりの成虫(雄)を室内で撮ったのである。青緑色に輝く翅は美しい。その輝きは一頭一頭微妙に違い複雑な色をかもしだしている。ミヤマ(深山)カラスアゲハだから、山深いところだけに生息するかというと、必ずしもそうとは限らない。ミヤマカラスアゲハは、ここではキハダ以外は食べない。そのためキハダの自生する山間部に生息す るが、キハダがあれば深山でなくとも良いということになる。 |
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