カラスアゲハ Papilio bianor
1995.8.8(粟沢)

5月中旬、ミヤマセセリを採集しようと出かけると、ミズナラなどの雑木林の縁をカラスアゲハが軽快に飛んでいる。ミヤマセセリがまだ姿を現さないので、カラスアゲハを眺めていると、沢の決まったところから山頂の決まった方向に飛んでいく。飛んでしぱらくすると再ぴ姿をあらわす。これが蝶道だ。捕まえてみると春型の羽化したぱかりの雄だった。翅の表は青緑色に輝く鱗粉が一面にに付いていてどきどきするような美しさだ。蝶道を飛ぷ習性は雄だけである。真夏の頃、伊勢鉢(元西)から粟沢のほうへ車で行くとカラスアゲハがパッと飛び立ちびっくりすることがある。山道の水たまりに降りて吸水していたのだ。この写真は、雨上がりに粟沢の湿った場所に降りて吸水していたカラスアゲハの雄である。吸水するのは雄で、羽化直後が多い。

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