|
2011年度理事長 所信
2011年度社団法人湯沢青年会議所
理事長 高久臣平
スローガン
『変わる勇気 変わらぬ勇気』
〜本質を見定め、私達のため 地域のため 未来のために〜
基本方針
- 各運動・各事業の目的と効果を検証し、未来に向けて本質を見定め、継続するものと止めるもの、そして新たな事業を検討する。
- 各運動・事業による効果がより得られるよう、また地域に対して継続的に有益な事業を展開できる盤石な組織となるために、会員拡大を推進する。
- 定例会の充実を図る。
- 明るく元気に楽しくJC運動を展開する。
【はじめに〜JCとは】
私たちを取り巻く環境が日々変化していくのは当たり前の事ですが、今日のようにこれだけ先の見えない状況になると誰が予測できたでしょうか。ある程度は出来ても、このような社会情勢になるとは考えが及ばなかったと思いますし、私もその一人です。長引く経済の低迷、急速に増大する政治不信、凶悪犯罪の増加や若年化などの暗いニュース(マスメディアの過剰、且つ偏った報道の影響も大きな要因)に覆われ、楽しく心あたたまる出来事が、年を追うごとに見えにくくなっています。それが世界的閉塞感を生み、この湯沢にも暗い影を落としています。このような状況下だからこそ、私たち湯沢JCは地域に根ざした運動を展開していく必要があります。
確かに現在の社会情勢は極めて厳しい状況にあります。経済成長期・安定期とは違い、会員一人ひとりが各々の家族・企業を守るため、社会運動に向けられる時間と余裕がない状況です。しかし、だからといってこの世の中から社会運動が無くなるわけではなく、家庭人として、企業人として、そして地域人として色々な事柄を解決しながら前に進んでいるはずです。様々な出来事に一喜一憂しながら、よりよい方向を目指して前向きに人生を進んでいるはずです。社会運動と言ってしまえば固い表現になりますが、誰もが日々行っている事が実は社会運動の基本です。それを仲間とともに社会変革運動として形に具現化するのがJCだと考えます。
【運動の方向性】
現在、公益法人制度改革への対応にむけて、新法規への対応が急務です。組織運営全体の見直しが必要となりますがスムーズに移行の準備をし、且つそれに振り回され事業の本質がずれないよう運営と事業の両輪を確立し、それを土台に湯沢JCらしい事業ができる環境作りが大切だと考えます。2010年度は地域づくり・青少年教育・人づくりを柱に事業展開してきましたが、基本的に2011年度も方向性は同じです。それらの経験を踏まえて、事業の継続の検討と、新たな事業展開の可能性を検証していきたいと考えています。
地域づくりは「観光」に主軸を置き、事業展開をします。近年他の青年団体とYキュービックを立ち上げ観光に注力し、モニターツアー等で年々成果がでてきています。今年度は更なる運動展開として今までの成果の検証を踏まえ、未来へ向けた地域観光の可能性を幅広く見いだすことと、地域住民に私達の事業を知っていただく事が大事であると考えます。この地域の輝く資源を多くの方に認知していただき、地域が一体となって展開出来れば今以上の効果が期待されます。
青少年育成は「人と人のつながり」という根っこの部分に軸足を置きします。子どもは大人の背中を見て育ちます。道徳や価値観などの人間形成をするための要素の大半は私たち大人から影響を受け事になります。ですから子ども達の豊かな未来は、親はもちろん私たち地域住民の責任が非常に重要であると言うことです。現在地域コミュニティが薄れ、何となくぼやけてしまっている日本人の美徳「おもいやり」・「礼節」などの大事なものを私達も思いだしながら、そして子ども達が達成感の得られる事業展開をしていきます。
ひとづくりは「どのように想いを伝えるのか」、「どのように想いを具現化するのか」をテーマに展開します。いくら素晴らしい事業を計画しても、それを人に伝える事が出来なければ、極論として一人でやるしかありません。また、具現化するためのプロセスやアプローチが不適切であれば、思い描いた形になり得ません。せっかく縁あって湯沢JCに集ったのですから、皆で想いを共有し、素晴らしい運動ができる「人」になれれば最高ですし、各々の会社にこの経験持ち帰ることによって、企業人としてのスキルアップにもつながります。
また、上記の事業展開していく上で、避けて通れないのが会員拡大です。今後も湯沢JCが地域に対してより効果的な運動をしていくために、先輩が築いてこられたもの、私達が見つけたものを次世代に引き継いでもらうよう、徹底して進めていきます。
現状をしっかりと踏まえた上で、理想を高く持つことは非常に大切な事だと考えます。一人ひとりの頑張りが、やがて大きな流れになればこんなに楽しく有意義なことはありません。またそのプロセスも必ず私達の財産になり、仲間とのより深い絆で結ばれていくはずです。
【結びに】
最近よく、父の従兄弟である高久健一氏を思い出します。氏は昭和20年に特攻隊で出撃し亡くなりました。享年22歳という若さでした。非常に痛ましい歴史ではありますが、父から話を聞くたびに、短いけれど、太く濃く豊かな人生を生きた方なのだと感じました。特攻隊で亡くなった方の多くは、「私が死ぬこと(死にたくはないけれど)によって、日本・郷土の未来が、そして残された家族が幸せになれるのであれば、私の命を差し出しましょう」という境地であったと聞かされました。父が出撃直前の氏より頂いた言葉も未来へ向けたメッセージでした。「あなたのような子がいれば、日本の未来は大丈夫。安心して死ねる。」と。
戦争を知らずに平和な国で育った私達が、その境地にたどり着くのは非常に難しいことですが、特攻隊で出撃する直前まで、日本の、郷土の未来を、そして残される家族や子孫の行く末を按ずる気持ちに、現代に生きる私たちの誰もが胸を打たれるはずです。
しかし、現在の日本は氏や戦争で命を捧げた方々が臨終の間際まで思い描いていた未来とは違うものになっているのではないでしょうか。時代という大きな流れを私達が否定できるものではありませんが、高度経済成長という豊かさ流され、多くの変えてはいけない大事なものを変え、未来に向けて変わらなければならないものを放置してきてしまったように感じます。
先人が託した想いを今一度思い起こし未来にバトンをつなげていくことが私達の存在意義であると考えます。まずは身の回りから、そして地域の未来の為に「時代に合わせて変えるもの」と、「時代が変わっても変えてはいけない不変的なもの」をしっかりと見定め、物事の本質をとらえた運動を2011年度展開していきます。
明るく、元気に、楽しく、そして実りある1年をみんなで創ってきましょう。
|