私の勉強法(医学関連)

医者は、仕事を続けている限り、日々、医学・医療の勉強を怠ってはならない。大部分の医師がそう思っているはずですし、私も平日の8時から17時までの間は、医学以外の本を読むことは、66歳の今になっても、まずありません。

なぜ年をとっても勉強が必要なのか?
@医学が日進月歩である。
Aいくら勉強しても、「全て知った」、ということはありえず、いつまでたっても「未熟」といえる。

年代によって勉強方法は異なるかと思いますが、近年の私のやり方は、主に医学の教科書や雑誌を読むことです。以前は学術学会や講演会にも時々出ていましたが、ある2,3の理由により、本で勉強することが中心になりました。
 
私は内科医なので、今はその方法でいいと思っています。外科系など手を使う仕事や技術的な仕事が主な方は、本だけでは不十分と思いますが------。

昨年(2017)後半の約4カ月は、ハリソン内科学書19版(2015発行、もちろん英語版)と、それに付随のself-assessment(自己評価問題集、2017発行)に取り組んでいました。問題集は、内科学総論と各分野(循環器、呼吸器、腎臓、神経、内分泌代謝、免疫、消化器、感染症など)約1300の問題が盛り込まれています。

私はその中の約97%に取り組みました(省略したのは、感染症の中の原虫、寄生虫関連で、風土病的意味合いが強く、さすがに御免させてもらった。)
本を読まなくても解けるのが半分近くで、残りは本を読んでなんとか理解できる、そういうレベルです。
日常診療に役立ちそうな問題が約三分の一、別の三分の一は、日常診療にはたぶん役立たないが、内科医と名乗っているからには、ぜひ知っておきたい知識、残り三分の一は専門すぎるような問題です。

ハリソン内科学書は、近年は、3,4年で改訂されるので、ついて行くのが大変です。本になっている2000ページ余りの内容の他、CDに入っている、これもおそらくは2000ページぐらいありそうな隠れた内容と、ビデオ映像など到底全部は目を通すことができません。そういうこともあり、問題集に沿って勉強していくと、現代内科学の主な内容がどうにか頭に入ってくる、というわけです。とはいえ、昨今は脳の老化現象もあり、一回読んで覚えたことが、どんどん忘れていって、2回3回と読まなければいけないことも珍しくありません。

でも基本的には勉強が好きなので、楽しいからやっている、という感じです。

ハリソンの他には、日本医師会雑誌(月一度の発行)の中の問題集、月に十問を必ず解いています。内科以外のいろんな分野からの問題なので、たいへんためになります。
他に読んでいる医学雑誌は、「内科」(月刊)、「日本内科学会雑誌」(月刊)「日経メディカル」(月刊)、「New England Medicine」(週刊)ぐらいでしょうか。これらは、興味のあるところだけ拾い読みしています。

これからも、自分のため、そして来院する患者さんのために、日々医学・医療の勉強を怠らないようにしたいと思います。

2018.Jan.