幻想的で変態的で哀愁ただよう小説です。ユーミンは悲しいときに「卒業写真」を開くそうですが、私は気がめいっているときに、なぜかこの小説を読みたくなります。孤独な銀平の行状を読むと、自分もみじめでさみしくなりますが、どこか心がなぐさめられるのです。川端氏の小説の中では名作には入ってないかもしれませんが、三島由紀夫はこれを激賞しています。この冬もこの小説を読みました。
★★★★☆ 父と暮らせば 井上ひさし
2002作 新潮文庫
ご存知のとおり戯曲です。舞台は見られないので本で読みました。本で読んでもいいですが、おそらくは劇でみた方がずっと良いだろうと思います。
死んだ親と話をし、束の間に共に生きる、多くの人はそういう経験があるのではないでしょうか。私もあります。甘美な世界、といってもいいかもしれません。生きているときはいざこざもあったが、死んでしまえばよい記憶しか残りませんからね。
山田太一の「異人たちとの夏」もそういう異界のお話でしたね。
・ 理想の国へ
大澤真幸・平野啓一郎 対談集
2022 中公新書
・この世界の問い方
普遍的な正義と資本主義の行方
大澤真幸 著 2022 朝日新聞出版
・ 破壊者たちへ
青木理 著 2021 毎日新聞出版
・ 武器としての資本論
白井聡 著 2020 東洋経済新報社
・ デモクラシーか資本主義か
危機の中のヨーロッパ
J. ハーバマス著(三島訳)
・激動 日本左翼史 学生運動と過激派 1960~1972
池上彰・佐藤優 著 講談社現代新書 2021
・漂流 日本左翼史 理想なき左派の漂流 1972~2022
池上彰・佐藤優 著 講談社現代新書 2022
・自壊する日本 円安と補助金で
野口悠紀雄著 2022 ビジネス社
・日本解体論 白井聡・望月衣塑子著 2022 朝日新聞出版
・シルバーデモクラシー 戦後世代の覚悟と責任 寺島実郎 著 2017 岩波新書
4. 経済・歴史系
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4 経済・歴史系
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