シックデイに、のんではいけない薬

特に糖尿病および慢性心不全・慢性腎臓病の方への注意

シックデイ(sick day)とは「体調不良の日」のことです。
とくに、①下痢や嘔吐がある場合、②発熱などで脱水があるような場合、③食欲不振で摂取がかなり少ない場合、をシックデイとしています。

A 現代の医療で使われている薬の中には、シックデイには服用をやめなければいけないものがあります。もし知らないで服用を続けた場合、腎臓や代謝面などで大変なことが発生する可能性があり、下記の薬を服用している人は、ぜひ覚えておいてください。

・メトホルミン(糖尿病の薬。商品名はメトグルコ、あるいは配合剤のエクメットなど)

シックデイには服用をやめてください。服用を続けると、乳酸アシドーシスというこわい事態に陥ることがあるそうです。

SGLT2阻害薬

(糖尿病の薬だが、慢性腎臓病や慢性心不全にも効果がある薬。)

商品名では、フォシーガ、ジャディアンスなどの他、合剤として含まれているものもあります。
シックデイには服用をやめてくださいシックデイで服用を続けた場合、ケトアシドーシスという深刻な状態に陥ることがあるそうです。

B 糖尿病におけるシックデイへの対処

糖尿病の薬を服用している人はシックデイには上記のように中止しなければいけない薬がある一方、逆にやめてはいけない薬もあります。インスリンがそうです。

糖尿病の薬にはいろいろあって、こうなると話が複雑になるので、個別的に主治医にその辺のことを確認しておくのは大切なことです。






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