4.土寄せ
- ジャガイモの根元に土を寄せる。
- 葉っぱをうめないように気をつけよう。
土寄せってどんなことするの?
ジャガイモのくきのまわりに土を集めて、根元をおおうようにすることだよ。
これをしないと、ジャガイモが成長したとき、子イモが大きくなって土の上に出てしまう。そうすると日光が当たったイモは緑色になって、苦みがでておいしくなくなってしまうんだよ。
ジャガイモをうえるときは、図の@のようにうねを作るけれど、子イモが大きくなるころまでに、1〜2回土寄せをしてAのようにするんだよ。
土寄せをするときは、まずうねとうねの間の土をたがやして、よくほぐれるようにする。その土をジャガイモの根元に寄せるんだ。葉っぱをうめてしまわないように気をつけないといけないよ。
※「じゃがいもMiNi白書」では次のようなやり方が紹介されています。
植付後、3〜4週間で芽が出はじめますが、この後、開花までの間に畦間の土を鍬で10cm程度の深さに耕し(中耕)、株の根元へ15p程度の高さにカマボコ型になるように寄せ、山と谷の差を25p程度の差とします 。(これが「培土」です) |
それなら、ジャガイモをうえたときに、はじめからたーくさん土をかぶせておいたらあとで土寄せしなくてもいいんじゃないの?
そんなことしたら、なかなか芽が出てこないからだめだよ。
雑草がはえてきたら、草取りをするんでしょう。
そうだよ。草取りはこまめにやらないとだめだよ。雑草が畑の養分をすいとってしまうと、ジャガイモが栄養不足になって育ちが悪くなってしまうからね。
でも、土寄せをちゃんとやっていれば雑草もうまってしまうから、そんなに草取りをしなくてもだいじょうぶだよ。
さいばい日記


- 5月29日 午前10時ころ 晴れ 気温24度
- くきの高さが20〜30cmくらいになってきた。今日は土寄せをしたよ。まず、みぞの中に追肥をした。菜種油粕(なたねあぶらかす)を多めにまいて、それから化学肥料をほんの少しまいた。それからうねの間の広いところの土を肥料といっしょに耕運機(こううんき)で2回たがやして土寄せをしたんだよ。ジャガイモの葉っぱがうまらないように気をつけながら根元にたっぷり土寄せをしたら、雑草の芽もうまったよ。
- 6月7日 午後5時 雨 気温16度
- くきの高さは40〜50cmくらい。2〜3mmくらいのうす黄緑のつぼみがでていたよ。
- 6月8日 午後2時ころ 晴れ 気温24度
- 葉っぱの写真をとったよ。大きな葉っぱのすき間をうめるように小さい葉っぱが出ていた。そのすき間をうめるようにもっと小さい葉っぱが・・・。少しでもたくさん光をあびることができるように、がんばっているみたいに見えるね。
ためしに一本だけほってみたら、土の中に1〜2cmくらいの子イモができていた。タネイモもまだ形は残っていたよ。
- 6月13日 午前8時 晴れ 気温18度
- くきの高さは50〜60cmくらいになった。花のつぼみもすこしずつふくらんで3〜4mmくらいの大きさになっていたよ。日当たりの良い西がわのうねは、東のうねより成長が早いようだ。
- 6月15日 午前10時 晴れ 気温24度
- 花が1つだけ咲いていた。
2度目の土寄せをしたよ。ジャガイモの葉をうめてしまわないように気をつけながら、くきの根元やうねにさっと土をかぶせた。かぶせた土の量は一回目の土寄せのときよりはずっと少なかったけど、雑草も土にかくれて見えなくなった。
害虫退治用の消毒もした。害虫がつきやすい葉のうらがわをていねいに消毒したんだ。
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