東京工業大学(学術国際センター)視察

 2014年6月、山口Yumeしのぶ教授他3名の研究員が、5年1組の算数、6年1組の理科を中心に視察に訪れました。山口研究室は、学術国際交流センターとしてユネスコのハッピースクールプロジェクトを推進し、日本の教育スキルを世界に発信することを目的としています。昨年秋の「学習フォーラム」をきっかけに、湯沢市の教育実践を高く評価されて、今回の研究視察となりました。
 2クラスの授業は、「目的が明確である」「教師と児童の関係がよい」「授業の組み立てや配慮は、日本でトップクラスの授業である」と高評価をいただきました。その他、本校教師全員によるアンケート調査、学校経営インタービューと合わせて、ユネスコの国際会議等で、本校の取り組みが世界に向け紹介されました

ユネスコのホームページ 本校の取組を紹介した動画がアップロードされました


ユネスコ動画アドレス
http://www.unescobkk.org/education/news/article/happy-school-project/


以下、インタビューより抜粋

― 秋田県の学校教育の特色について

山口教授:秋田県には主に二つの特徴がありました。
 一つ目は教師の育成が学校教育という文化の一部に組み込まれていること。教師は公的、あるいは主体的な研修を通して自身のスキルアップを目指します。なぜなら、教育の中での「教師」という確固たるコンセンサスがあるからです。学校の校長・教頭は教師たちをまとめ、励ますことで、そのスキルアップを促します。結果、児童のためにより質の高い学習指導要綱を作成することができるのです。
 二つ目として、親や地域の人々が学校に強い関心を持っていることです。ある小学校で驚くべきことを聞きました。去年のPTAの参加率が120%だったというのです。これは一家族当たり一人以上、PTAの会合に出席しているということです。これは、親や地域の人々が学校と非常に緊密であるということ、また教師が地域の一員として認められていることの表れでしょう。

― 学校経営と教育方針について

山口教授:教育方針は校長のモットーと大きくに関係していると思います。私たちは湯沢東小学校の校長が作成した教育目標ポスターに出会いました。こう書いてあります。“一緒に幸せな学校をつくりましょう”幸せな学校を構成するために、4つの要素があります。「愛されること」「褒められること」「役に立つこと」「必要とされること」です。この学校ではこのような日常的な行動が学校教育目標に根ざしていますから、「ハッピースクール」の要素を学校方針に加えることは、教育環境や学校の文化をより活発にするために重要であると確信しています。湯沢東小学校を訪れた際、校長が述べた言葉が忘れられません。彼は、次のように述べました。
 “特権を与えられた人だけが子供に携わる機会を与えられている。その特権を与えられた職業は教師である。”
もし世界中の教師たちがこのことを胸に刻み児童の前に立つならば、学校は教師と児童、双方にとってより幸せな場所となるでしょう。