ミヤマセセリ(セセリチョウ科) Erynnis montanus montanus

 2000.5.20(七高山)

退職後、本格的に採集を始めてから羽後町でミヤマセセリはなかなか採集できなかった。刈女木での1頭だけ。しかし、昨年(H10)奥の院から七高山へ登る坂道周辺に相当数がいるのを見つけた。ミヤマセセリも、ヒメギフチョウやコツバメ、ツマキチョウのように春にだけあらわれる蝶である。まだ新芽も出ない雑木林を忙しそうに飛んでいる。クマバチと追いかけっこをしているものもいる。なかなか止まってくれないのでいい写真は撮れなかった。くすんだ色合いで、後ろ翅には黄色い斑点をちりぱめ、今まで探し求めていた私にとっては、素晴らしい模様になって見える。その頃、この雑木林にはミヤマカラスアゲハやヤマキマダラヒカゲが姿をあらわす。

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